シンプソンの公式と台形公式を用いた数値積分について説明してください。

Question
シンプソンの公式と台形公式を用いた数値積分について説明してください。

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Answer
数値積分とは、与えられた関数の積分値を数値的に求める方法です。シンプソンの公式と台形公式は、区分求積法の一種であり、区間をいくつかに分割し、各区間の積分値を近似的に求める方法です。

シンプソンの公式は、区間を等分割したとき、隣り合う3点を結んだ2次式を用いて積分値を近似する方法です。具体的には、区間[a,b]をn等分割し、3点(x_i-1,x_i,x_i+1)を用いて以下の式で積分値を求めます。

∫(a,b)f(x)dx ≈ h/3[f(a)+4f((a+b)/2)+f(b)] + Ο(h^5)

ここで、h=(b-a)/nは区間の幅です。この式は、区間を分割する数nを大きくすると、より正確な値に近づくことが知られています。

一方、台形公式は、区間を等分割した際に、各区間を台形の面積として近似する方法です。具体的には、区間[a,b]をn等分割し、以下の式で積分値を近似します。

∫(a,b)f(x)dx ≈ h/2[f(a)+2f(x_1)+2f(x_2)+…+2f(x_n-1)+f(b)] + Ο(h^2)

ここでも、h=(b-a)/nは区間の幅です。この式も、区間を分割する数nを大きくすると、より正確な値に近づくことが知られています。

両方の公式は、計算が簡単であるため広く使われています。ただし、関数が大きく変化する場合や、より正確な値が必要な場合には、他の数値積分法を使うことが必要となる場合があります。

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